「沖縄の一枚岩」は復活したのか?~名護市長選結果
今日は、朝5時過ぎに家を出て、仕事に走り回り、夜10時頃帰宅し、ようやく残務整理も終わった。さて寝ようかと思って、テレビをつけたら、沖縄県の名護市長選のニュースを報じていた。
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾(ぎのわん)市)の移設問題を最大の争点とした沖縄県名護市長選が24日投開票され、県外移設を主張する前市教育長の稲嶺進氏(64)が、条件付きで移設を容認する現職の島袋吉和氏(63)を破り、初当選した。これにより、自公政権が06年に米政府と合意した米軍キャンプ・シュワブ沿岸部(名護市辺野古(へのこ))への移設は困難となった。鳩山政権は移設先の見直し作業を加速させる方針だが、米側は合意の履行を求めており、解決のめどは立っていない。(毎日)
それにしても、沖縄の民意が納得する形で出たことは、最近では珍しい。
こんなこと書くと、沖縄県民に怒られるかもしれないが、ここ10年くらいの主要な選挙は、07年参院選や09年衆院選を除くと、県民は基地との共存を望んでいるのではないかと思ってしまうことが多かったからだ。
年末に沖縄を訪れた際、名護市内を歩くと、本当にケバケバしいビラが街頭に貼りめぐらされていたりして、緊迫感があった。
基地のような特定の政治案件をめぐって、街が二分するというのは、何だかよくある話だけれど、名護市の場合、民意はハッキリしていたのだ。
現職で、今回負けた島袋氏だって、選挙のときはキャンプ・シュワブ沿岸案には「受け入れ拒否」の姿勢を貫いていて、修正させるだのなんだとほざいていたのだ。当時は明確に「基地反対」を貫く革新系が分裂して、さらに島袋氏まで「修正」とか何とか言い出したから、民意がぶれたのだ。
それで、修正の一つでもできりゃいいけれど、あっさり受け入れを表明した。
これをきっかけに、街は分断されたのだ。
だから、今回の民意は、とても重要な意味を持つ。
国民投票みたいなもので、鳩山政権がどっちを選ぶかは別として、そこに名護市の民意が確実にある。
小沢一郎の「虚偽記載」がどうだとか、鳩山首相のマザコンがどうだとか、そんなちゃちな話ではなく、ここで鳩山政権が「民意」とどう向き合うのかが試される。
選挙の結果が出たけど票数はほぼ半々だとか、選挙の結果と安全保障はリンクしないとか、辺野古案はすでに決まったことだから僕のせいじゃないもんねーとか、妙なことを言い出したら、今度は大変だ。
島袋氏にぶっ壊された「沖縄の一枚岩」が、再びよみがえったのだ。
4年前とは、そこが決定的に違う。
ここで辺野古で治めたとしても、今年、沖縄県知事選がある。
鳩山政権が、のらりくらりと課題を先送りするにも、限界がある。
海兵隊の行き先がなくなってアメリカが怒るのなんて、怖くもなんともないし、ざまーみろってくらいでしかないが、むしろ、国内の政治情勢のほうが大変なんじゃないだろうか。
沖縄の本屋で買った新書を、今さら読んでいる。
『砂上の同盟・米軍再編が明かすウソ』(屋良朝博、沖縄タイムス社)
要は、アメリカも日本と同じで、ホワイトカラーが机上の空論で、米軍再編案を練っていたってことだろうか。詳しい内容は、また今度。
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