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2008年2月19日 (火)

うまい。これならいけるぞ、ドラマ『ハチミツとクローバー』

最初からこれだけの出来があれば、ここまで低迷することはなかったんじゃないか。

先週までの視聴率は、一度も上がることはなかった。一桁台をひたすら低空飛行。打ち切りもささやかれるほどの重傷から、よくも、ここまで立ち直ってきたと思う。

この物語は、ハグちゃんの物語ではなくて、ハグちゃんを取り巻く青年たちの物語なのだ。

だから、ハグちゃん目線で物語を流してはいけない。

それに気づいたのかどうか分からないが、主演がそれぞれの個性を光らせるようになった。

一度離れた視聴者は戻ってこないと思う。

せめて、フィニッシュはきれいに納めて欲しいんだが・・・。

すでにほとんどの撮影は終わろうとしているんだろうけど、ここまで来て修正がきくなら、2つある。

1つ目は、森田の貫通行動が不明。

今回、森田のキャラは、最初から今まで、このドラマのネックになり続けている。役者が大根だから仕方ないが、それにしても、脚本が下手すぎた。何をしたいのか分からない。

森田を巻き込んだショートコントが前回くらいから影を潜めたのは、正しい判断だ。物語をギクシャクさせるだけで、何の意味もなかった。

ドラマではまるで、自らの目的を悟っているように描いているが、原作の森田も、周りに翻弄されて自分の人生を失っていた。竹本くんとまったく違うようで、実は同じなのだ。

竹本くんのキャラを際だたせるため、やけに竹本くんと森田のギャップを見せようとしているけど、実は同じ、悩める若者なのだよ。

ハグちゃんに触発されて絵を描く森田、では、ドラマが浅いと思う。

2つ目は、花本先生のキャラクターが不明。

役者が大根だから、説明台詞は本当に説明になってしまう。やけに語っているが、語っているだけで何もしないから、キャラが見えない。キャラは台詞では見えないのだよ。キャラはリアクションが表現するものだ。おまけに説明台詞おばさんまで登場して、花本先生がどうだとか、ああだとか説明するから、ますます花本先生が分からなくなる。

それはつまり、ハグちゃんの貫通行動を弱くしている。

説明台詞にはリアクションがとりにくい。散々説明しつくした後にハグちゃんが行動を起こすことになるが、前の説明が長すぎるからまどろっこしい。

てか、花本先生、最初から最後までかっこつけてしゃべっているだけ。何も動こうとしない。説明するためのキャラでしか存在していない。

以上、2点を修正すると、20%は無理でも、今のような一桁台という惨敗は避けられるのではないだろうか。

ラストはやはり、あんなことになって、こんなことになるんだろうか。

ドラマはすでに原作からはるかに遠ざかっているから、ラストシーンにこだわる必要はまったくなくなった。

でも、あーゆーラストを想定しているなら、あの花本先生ではまずいでしょ。

だって、あんな風になって、こんな風になるんだから・・・(苦笑)

それより、『ハチミツとクローバー』の後のドラマ、こっちのがいいね。『ハチクロ』に引きずられて苦戦しているけど、壊れた男の物語は、いいよね。オススメしたい。

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