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2008年2月 9日 (土)

DVDで映画『ハチミツとクローバー』を観た。

現在フジテレビ系列で放映されている『ハチミツとクローバー』があまりにもできが悪いので、お口直しってわけではないのだが、救いを求めて、観ていなかった映画版に手を出してしまった。

テレビ版と同様、ジャニーズ系の若造に頼ったキャスティングが気になるし、登場する役者はハグちゃんと花本先生以外、さっぱり分からない。

でも、映画としての出来は、ドラマとはまったく違い、すばらしい。

『ハチクロ』が何たるかを、理解している。

良い本を書き、絶妙にうまく絵にしている。

ドラマ版とのギャップが激しかった。

漫画『ハチミツとクローバー』をドラマ化・映画化するにあたり、決してしてはならないこと。それは、これまでも書いてきたけど、

ハグちゃん目線でストーリーを流さない

ってことだ。

この映画は、見事にそれを貫いている。

ハグちゃんがどんな境遇にあっても、どんな喜怒哀楽を見せても、それはあくまで、誰かが見ているハグちゃんであって、ハグちゃん自身の目では物語は進まない。これが原作だ。

ここを間違えると、ドラマが崩壊する。

映画版は、この点では大成功している。

だからこそ、ハグちゃんを取り巻く主演たちが、生きてくる。

竹本くんにせよ、真山にせよ、山田さんにせよ、森田にせよ、それぞれが見たハグちゃんを物語にしているのが、『ハチクロ』なのだ。

そして、ラブシーンは厳禁。

たった1カ所キスシーンがあったが、カメラはそこだけ目一杯引いてしまう。

『ハチクロ』はこれが限界。

ハグちゃんは、森田に恋し、森田はハグちゃんに恋する。相思相愛。

でも、お互いは決してそれを口にはしない。

言葉にはできないことで、お互いの気持ちを確かめ合う。

短い時間に限られた映画では、すべてを語り尽くすことはできないけど、『ハチクロ』の魅力をたくさん詰めた好作だ。

原作とはまったくストーリーが違う。

ドラマが中途半端に原作のシーンを流用しているのに対し、映画ではほとんど原作のシーンが登場しない。数少なく登場する原作のシーンは、ドラマとしっかり結びついていて、フジテレビ版の『ハチクロ』のわざとらしさがない。

台詞も、物語の運び方も、まったく異なるが、これは確かに『ハチクロ』だし、漫画の魅力や雰囲気を受け継いでいる。

確固とした支持者がいる原作ものを映像化するにあたり、やってはいけないことをしっかりと認識しているところに好感を持てた。

フジテレビのスタッフは、この映画から学ぶことがたくさんあるんじゃないだろうか。

視聴率がすべてを表している。

ゴールデンで2桁を維持することもできないドラマは、打ち切られる可能性が強い。

おそらく、あと少しでクランクアップしてしまうのだろう。

このままでいいのか、テレビ版スタッフの皆さん。

 

話は変わるが、今日は再び雪が降るらしい。

今年は雪が多い。南岸低気圧がたくさん登場するからだ。

雪の連休、お気をつけてお過ごしを。

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