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2007年9月23日 (日)

今年一番のそらめく映画『めがね』の不思議な魅力

午前中は部屋の掃除をして、午後は近くの大型ホームセンターへと向かった。そのついでというわけではないが、店の前から出ているバスに乗って茅ヶ崎駅に出て、この辺で一番近い映画館へと足を運んだ。

今日観た映画は、

『めがね』

『かもめ食堂』でお馴染みの荻上直子監督、小林聡美主演。

結論から言うと、

たそがれるのが苦手な現代人にぜひ観てほしい、今年最高の映画

ってベタ褒めだったりするのだ。

とにかく2時間近い映画の全編にわたり何度も登場する料理が、実に美味しそうで、映画を観ながらお腹が鳴りっぱなしだった。

特に朝食。

とにかく食べる、食べる、食べる。

そして、

物語のところどころで登場するビール。

ジョッキになみなみとビールを注ぎ、出演者たちがそれを、実に美味しそうに飲む、飲む、飲む。

2時間、とにかく唾液垂れ流し状態でドラマが進む。

ストーリーは単純だ。

一人の女が、携帯電話の電波が届かない最果ての南の島を訪れる。そこで「ハマダ」という旅館の人たちと交流し、朝食を規則正しくとり、ビールを飲み干し、苦手だったかき氷を食べて、島を去る。

普通の映画にありがちな盛り上がるシーンはない。

泣き叫んだり、怒鳴り散らしたりという喜怒哀楽の起伏があまりない。

それは物語だけでなく、観客も、

感動しない。

泣かないし、ほとんど笑わない。

出会いはあるが刺激もロマンティックもない。

別れもあるが、特に感動的ではないが、どこかもの悲しい。

ハラハラ、ドキドキしたいなら、別の映画をオススメしたい。

退屈が苦手な人には向かない映画かもしれない。

でもオイラは2時間という長丁場も、あっという間に過ぎた気がする。むしろ本編の前の予告編のほうが長く感じたくらいだ。

それくらい映画の映し出すシーンに釘付けになった。

たそがれる、それが映画の出演者たちの貫通行動。

観客は、ストーリーを楽しむというより、小林聡美演ずる主人公が感じたまま、体験したままに、『めがね』の世界を共有するんだと思う。

オイラがブログのタイトルに使っている

「そらめく」

という言葉は、まさに「たそがれる」と同じ意味だ。

映画では「たそがれる」を少し前向きな意味で使っている。立ち止まった人間が再び歩き出すためのひとときの時間。それはオイラがここで使う「そらめく」と同義語だ。

今は頑張らなくていい、でも歩き出したら迷わず歩こう、

そんなメッセージを伝える映画だと思う。

オイラも落ち着いたら旅に出たいなー。

どこか遠く。

たそがれるために

そらめくために

(関連サイト)

映画『めがね』公式サイト

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