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2007年5月 8日 (火)

『ダ・ヴィンチ』2007年6月号の特集「読めば言いふらしたくなる、よみがえる都市伝説」を読んだ。

「都市伝説」って言葉に、ぴくって反応してしまった(笑)

最初は、『ハローバイバイ・関暁夫の都市伝説・信じるか信じないかはあなた次第』(竹書房)で、すっかり都市伝説ブームの火付け役となった関暁夫さんのインタビュー。

「僕なりに思うのは、80年代ってすごく夢がある時代だったと思うんですよ。アメリカがスペースシャトルを打ち上げたりとか、日本でもUFOの話が盛り上がったとか。ただ、90年代に入ってからメディアが理屈っぽくなってきた。何か答えを見せなければ、みんなが納得しないようになっちゃったんだと思うんですね。でもそれって、どんどん自分の環境を閉めてしまう。もし今、“都市伝説”がブームになっているんだとすれば、そこを窮屈に感じる人が増えているんじゃないのかな、って」

そーかなー?

確かに80年代は夢のある時代だった。鉄の塊が空に飛んでいくことはアポロで証明されているけど、それがそのまま空港に飛んで帰ってきて、また同じように宇宙に飛んでいくなんて、ちょっと前まではSF映画。それこそ、都市伝説と同じレベルの空想だったのだ。あの頃、21世紀には宇宙旅行なんて話が、現実になるんじゃないかと思えたんだ。

が、1986年1月28日、スペースシャトル・チャレンジャー号が爆発事故を起こす。科学文明への揺るぎない信頼が、一気に崩れた瞬間だ。

1990年代、日本では、オウム真理教がサリンを使った無差別大量殺人を起こす。信者は、理系のエリートだった。

信じて疑わなかった科学を疑う時代。

その頃のメディアは、理屈っぽいどころか、理屈の欠片もない、オカルト賛美の道を突き進んでいたと思う。サリン事件を起こすまで、メディアはオウムをおもしろおかしくネタにしていた。芸能番組がこぞって、某宗教集団の集団結婚式を大々的に報じた。バラエティー番組は、ミスターマリックなる手品師を、「ハンドパワー」と称して、魔術師扱いした。前世だとか、悪霊だとかといった心霊番組が流行ったのも、この頃だった。

オカルトにとって、90年代ほど居心地の良かった時代はなかったと思う。

さて、次は、著名人による「私の好きな都市伝説」。

秋元康さんは、はっきり言って、映画の宣伝。『伝染歌』という映画が、8月に公開される予定だとか。

映画『口裂け女』で主演した加藤晴彦さんは、「むしろ自分の母親が『口裂け女』なんじゃないか、と思いましたね(笑)」って。

加藤さん、シュール過ぎる…(爆)

オイラが最もハマったのは、「大槻ケンヂ×石原まこちんのぎりぎり都市伝説!」という対談。

大槻さんが、アルバムに幽霊の声が入っているという都市伝説のことを取り上げて、どの段階で幽霊の声が入るんだろうと考えたって話が出てくる。

レコーディング中は、何度も歌い直すし、そこに幽霊が来て、何かを入れても、何か入っていると消されてしまう。最後に、マスタリングという作業があるが、幽霊が来るとしたら、そのマスタリング・スタジオしかない。でも、バンドマンでも、マスタリングスタジオまでは行かない人が多いというのに、わざわざそこまでつきあってくれる幽霊は、ミュージシャンとしては非常にエラいって言うのだ。

なるほど、ほんとにアルバムに声を入れようとしたら、かなりマメな幽霊さんじゃないとできないってことになるのだね(笑)

そして、「使える都市伝説ブックガイド30冊」。

あったよ、あった(笑)

『大東京の地下99の謎』(二見文庫)

秋庭俊先生の渾身の集大成!(笑)

やっぱり、都市伝説だったんだー(笑)

そんなこんなで、都市伝説に迫る30冊。オイラが読んだ本もいくつかあった。都市伝説自体が悪いとは思わない。問題は、都市伝説を、ジャーナリズムかのような衣を着せて、あたかも疑いのない事実であるかのように伝えることだと思う。オカルト作家とジャーナリストの境目は、ハッキリつけるべきだと思うが、いかがだろうか。

(都市伝説に関係する書籍)※PCのみ

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コメント

やっぱり都市伝説だったんだー(笑)に爆ワラ(^3^)/


そういえば昨日お客さまが「夜ばいオッケーの横丁があるらしいよ」と真剣に話していた(酔っ払い)
それは希望でしょ!!

投稿: らん | 2007年5月 9日 (水) 19時17分

何とも、豪華な横丁ですね。希望とか願望ってより、妄想に近いものがありますね(笑)

男は伝説にすがる動物なんですわ(泣)

投稿: mori-chi | 2007年5月 9日 (水) 20時46分

久々に書き込みます。プチナショナリストに支配されがちのネット上で貴重な中立意見に癒されます(笑)
都市伝説は面白いですが、やはり興味は成立過程に移ってしまいました。私の通っていた大学でも学園祭のとき泥酔した学生の転落事故があったのですが、全然幽霊話など発生せず。その後校舎は建て替えられみんな「忘れてしまった」ようです。…怪談なんて生きている者の都合で作られるということがよく分かった次第。空襲でやられた大都市は幽霊で足の踏み場がなくなるはずだよなあ。歴史好きとしてはしっかり覚えていてあげようと思います。

投稿: くびきのコッペル | 2007年5月10日 (木) 21時45分

こんばんわ。

お葬式は、死者を弔うために行いますが、怪談は、死んだ人のためにあるのではなく、生きている人のために語られるものです。この境界線を破る行為は、死者への冒涜だと思います。前世だとかスピリチュアルとかいう最近のオカルトブームには、そういう胡散臭さを感じます。

投稿: mori-chi | 2007年5月10日 (木) 22時30分

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