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2007年3月 4日 (日)

『グーグル Google 既存のビジネスを破壊する』(佐々木俊尚著、文春新書)を読む

やはり、当事者として、読んでおくべきだと感じた。オイラのブログが、「秋庭俊」というキーワードでは検索しにくくなったのは、間違いなくGoogleの“アルゴリズム”が生んだ弊害だし、そこに意図があるかどうかは別にして、これから同じジャンルのエントリーをあげていこうとすると、何度繰り返しても、検索の上位にはならないということになる。

読んでみた感想を率直に言えば、

なんだ、要するに、Googleの“アルゴリズム”に無意識に従順であればいいわけか。

オイラが、【秋庭俊先生応援企画】でやったことは、こういう冠を先頭につけることで、一連の連載を丸ごと、Googleのキーワード検索で上位に上げることを狙ったものだった。この相乗効果は、天涯さんのブログまで波及して、一時期、「そらめく日々」「書き散らsyndrome」の該当エントリーは、本人の公式サイトのすぐ背後まで迫った。

これが、目立ちすぎた。

どういう意図があったにせよ、“アルゴリズム”の悪戯だったにせよ、オイラのエントリーは、検索結果から外されてしまうことになる。

オイラは、某巨大掲示板をいっさい使わない。それは、こういうGoogleが支配するネット社会では、乱立するスレッドと、そこでの無益な議論など何の役にも立たないと感じていたからだ。それは、あちこちから訴訟を起こされて、某巨大掲示板自体の信憑性と説得力が薄れている中では、なおさら、そこにある情報に意味を感じなかった。

だから、オイラは、ブログという手段を選んだ。

Google(の“アルゴリズム”)は、ブログのエントリーを引っかけやすい。

それは、オイラのブログが弾かれた後も、「書き散らsyndrome」が上位に検索され続けていることを見れば、秋庭本批判のステージがどこが一番有効かは一目瞭然だ。

オイラにとって、想定外だったのは、

Googleが、自身の検索結果について、アカウンタビリティ(説明責任)をまったく果たしていない

ということである。

オイラたちの目の前に展開されているネット社会は、無意識のうちに不偏不党なものだと勝手に思いこんでいる。検索結果に、他人が介在する余地などないと、勝手に妄想している。でも、様々な事象は、Googleの展開する世界が、何らかの「意思」に支配されていることを否定できない。

楽園から追放されてしまっても、神の存在を常に意識せざるをえず、神の手のひらからは最終的に逃れることはできないのである。つまるところわれわれは「グーグル八分」にされても、グーグルを使い続け、グーグルの提供する枠組みを追い求めていくしかないということなのだ。(P228)

これまでの権力は、みんなが価値観を共有している規範を中心として「これはしてはいけない」「これをしなさい」と命令をする権力だった。しかし現在の権力は、人々が知らず知らずのうちに行動を限定されたり、特定の行動に向かわされるようなプログラムや機械的なルールによって管理されているというのである。(P238)

グーグルという司祭の権力は、まさしくアーキテクチャーによって成り立っている権力システム以外のなにものでもない。(P240,241)

オイラのブログが上位に検索されたのは、Googleの“アルゴリズム”の悪戯だった。逆に下位に転落したのは、“アルゴリズム”の意志だったのだろう。

“神”と戦うほど、オイラはお人好しではない。では、どうしたらいいのか。

次のテーマは、その辺りなのだろうか。

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コメント

mori-chiさん毎度です。天涯です。
同じ内容のエントリを繰り返しただけで検索順位が下がるのなら、他にもいろいろな問題があってしかるべきだと思います。ぼくにはどうもアルゴリズムだけの問題だとは思えません。
「出る杭を打つ」人の意思が感じられるのですが。

一時、googleの検索精度が下がったのを感じた時期がありました。何かキーワードを入れると、やたらウィキペディアばかりヒットして、さらに無関係なノイズが上位に入る。
いつのまにか改善されたようですが、それはアルゴリズムの自動意志だったのでしょうか。このケースは良いことなのでしょうが、人為的な操作があったのだと思います。ならば、その逆もありうるかな、と。例えば、「そらめく日々」には当社の書籍から無断で引用している部分が多い。明らかに違法だ、という申し立てがあれば、googleはきっとなんらかの対応をするでしょう。司法権はないから、完全な八分にはしない。(以前それで叩かれてるし)しかし事実上ヒットしないようにする。理由を問われたら、アルゴリズムのせいにする。どっちへ転んでも逃げ場はありますね。

次はぼくだ、という前提で、書き散らでは、今までとちょっと書き方を変えたりしてみようと思っています。

投稿: 天涯 | 2007年3月 5日 (月) 23時39分

天涯さん、どもども。オイラの見方も、天涯さんとほぼ同じです。ただ、“アルゴリズム”と戦っても、拉致があかないというのも、受け入れるべき現実だと思っています。

オイラは、3月中に、ある企画を立ち上げるつもりで準備を進めています。オイラのブログは、全体的に実験的要素が含まれていますが、今度の企画は、これまでにない実験をぶちあげる予定です。いや、大したことなないんですけどね。

そんなわけで、googleとは仲直りすることにしました。右側のサイドバーをご覧下さい。googleのアドセンス(広告)が入っております。どうやら、オイラのブログは、アドセンスを載せても害がないほど適法なサイトらしいです(笑)

投稿: mori-chi | 2007年3月 6日 (火) 20時36分

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グーグル―Google 既存のビジネスを破壊する 文春新書 (501) 作者: 佐々木俊尚 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2006/04 メディア: 新書 非常に興味深い一冊だった。 先日放送されたNHKスペシャル「“グーグル革命”の衝撃 あなたの人生を“検索”が変える」と併せて見... [続きを読む]

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