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2007年1月14日 (日)

2日間連続でライブに浸るのは、久しぶりなのかもしれないし、金曜日の偶然を含めると3日間連続なんだね。

土曜日は、四谷天窓.comfortで、誕生日を迎えた谷口深雪さんと、お友達の木下直子さんのツーマンライブ。昨年に引き続くお誕生日ライブである。

この2人、『Piano&Woman Episode03』という、ピアノ弾き語りばかりの歌姫ばかり集めたコンピレーションアルバムで出会った仲である。アルバムが発売されたのが、今からちょうど3年くらい前。2003年12月のことだった。そらめく.comで紹介しているusu、松岡ヨシミさんも含め、オイラがライブに頻繁に通うのは、このアルバムつながりの人が多い。

出会った頃は、2人とも、まだ駆け出しの感じが漂っていて、ファンも少なかったし、どことなくぎこちなかったような気がする。ライブをこなすたびに、2人のファンは増え続け、今ではおそらく、天窓で1,2を争うくらいの動員力を持つアーティストにまで成長した。こんなところで唄わせておくにはもったいない。そんなことを感じつつも、結局はここに帰ってきてくれる2人に感謝したい今日この頃なのである。

仲良し同士のライブには、和気あいあいとしたムードと同時に、どことなくなれ合いのようなものも感じるが、谷口・木下組のライブには、中途半端ななれ合いがない。仲良くしていても、いったんピアノに向かった彼女たちは、その瞬間、孤独にライブに没頭しているし、自分のすべてを出し尽くす。2人は、似たもの同士でもあるが、共鳴しあうだけでなく、それぞれのスタンスを尊重し、独自の世界を守る。

ライバル同士ってことなのだろう。

木下ちゃんは、谷口ちゃんを、“茶飲み友達”と称していたけど、そういう距離のライバルと、ずっと仲良くいられることを、オイラは心底、うらやましく感じた。

さて、今日、日曜日は、comfortからフロアを2つ降りた場所にある四谷天窓。

お目当ては、金曜日に下北沢で偶然の再会を果たした拝郷メイコさん。予定には入っていなかったけれど、下北沢で、今日天窓のライブがあることを告知していたので、急遽、予約を入れたのだ。

彼女は、以前にCDを買ってくれた人の顔や名前を覚えていてくれたり、会場で話しかければ気さくに答えてくれるアーティスト。でも、笑顔の彼女は、ステージにのぼったとき、とことん、自分のスタイルにこだわっているのが分かる。ギターの弾き方、歌い方、水の飲み方に至るまで、すべてが彼女の世界。

彼女の繰り出す歌の世界は、素朴で忘れてしまいがちな、当たり前の日常の幸せを教えてくれる。恥ずかしくて、普段は面と向かって言えないような、「好きです」「ありがとう」といった大切な言葉を、彼女のライブが終わったあとは、惜しげもなく言えるような気がするし、そんな勇気がわいてくる。

で、たぶん、オイラがこれまで出会ったアーティストの中で、

たった1曲で30歳過ぎたおっさんを泣かしてしまう女

…ってのは、後にも先にも、拝郷メイコさん、ただ一人である。

特に、アルバム『ソイトゲヨウ』に入っている同名曲「ソイトゲヨウ」は、どうしようもなく泣けてしまう1曲だ。

何度聴いても、もう一度聴きたいと思う。

自分が死を迎える瞬間、自分の手を握ってくれて、自分の視界で微笑んでくれる、大切な人のことを考える。笑って、その人に、「ありがとう」と言える。当たり前の現実を、数え切れないほど積み重ねて、たくさん幸せになろうと思う。人間にはいろんな人生があって、早く死んでしまう人もいれば、長生きする人もいるだろう。生きる価値って、長いか短いかではなくて、結局、最後に誰にそいとげられたか、ということなんじゃないだろうか。

“ソイトゲヨウ”……とても大切な言葉が詰まっている。

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