2007年 「強い」の意味を考えてみる
大晦日は、格闘技。それが当たり前になったのは、ここ数年のことかもしれない。紅白を観て年を越すというのは、かなり少数派で、最近は民放を観て年を越す人のほうが多くなってきた。
オイラは、昔から、NHKの紅白なんて、つまんないよーとごねていたタイプである。
随分前になるけれど、テレビ朝日で『必殺現代版』てのを大晦日に放送して、それがかつてない高視聴率だったことがあった。今のように、大晦日に格闘技なんてのはないし、民放もほとんどあきらめていて、紅白が始まる時間帯になると、プロ野球の消化試合みたいな番組を組んでいた。あ、そもそも、紅白って、夜9時からだったよね。紅白の視聴率が話題になるようになったのは、あの頃だったよね。
で、昨年の大晦日。
オイラは、いつも観ているPRIDEが、大人の事情で地上波から撤退してしまっていたので、仕方なくK1 Dynamite!を観ていた。
オイラが気になったのは、メーンに登場した秋山成勲さんと桜庭和志さんの一戦。ネット上では、秋山さんの体が油で滑ったとか話題になっているようだけれど、確かに、桜庭さんが秋山さんの足を取りに行っても、ツルツルと滑って、逆に秋山さんからパンチの反撃を喰らっていた。それはそれで妙だなと思うんだけど、オイラが気にしたのは、むしろ、終わったあとの秋山さんの言葉なんだ。
「柔道って強いだろ」
…この言葉、最初にいっしょに入場した子どもたちに向けて語られた一言なんだけど、どうも、オイラは腑に落ちなかったんだよね。
確かに、秋山さんは、いつもの音楽にのせて、子どもたちといっしょに柔道着を着て入場し、リングの手前で正座して礼をする。これは、いかにも柔道家らしい。
でも、最初のボディチェックまでは柔道着を着ていたけど、試合が始まる前には柔道着を脱いだ。で、試合はどうかというと、最後の最後まで、桜庭さんをボコボコに殴っていただけで、寝技もなかったし、1度も柔道の技を使わなかった。
アナウンサーが実況中継で、「これが柔道家の姿なのか」と思わず口走った。
それと、これは審判のミスなのかもしれないけど、完全に無抵抗になった桜庭さんに向かって、延々と拳を振り下ろしている姿は、とても子どもたちには見せられないなと思った。しかも、戦った者どうし、お互いを讃え合う場面もなかった。
エンターテイメントとしては、今回のK1は、確かに柔道家・秋山さんの強さを見せつけてくれた気がするが、オイラには、「柔道って、強いだろ」というほどの、柔道の強さを感じられなかったというのが、正直なところだ。深夜になって、PRIDEの吉田秀彦さんが、やはり柔道着を脱いで、無名選手にボコボコに殴られて負けたという記事を読んだ。
うーん。柔道って、本当に強いのか?
「強い」の意味を、子どもたちにはき違えさせてはいけないと思う。
格闘技が流行るのは、今の日本人が「強さ」に渇望しているからじゃないか。本当の「強さ」が欲しいんだ。でも、悲しいことに、今の日本では、弱肉強食がはびこり、強い者が弱い者を蹴り倒す競争社会になってしまっている。「強さ」をはき違えている大人たちが多いと思うんだ。子どもたちに、何を伝えるべきだろうか。
「強い」って何だろうか?
2007年、本当の「強さ」を考えていきたい、そう思う新年である。
さて、話題がコロリと変わるが、いつもは年末ジャンボ宝くじを買って、大晦日に当選番号を確認して盛り上がるオイラであるが、今年は1枚も買わなかった。
そのかわり…。
買ったよ、初夢宝くじ。昨年12月21日からひっそりと発売が始まり、1月4日まで発売している。抽選日は、1月9日。値段は、1枚200円と、ジャンボよりお買い得。
いつも、この時期に売り出していたのは知っていたけど、ジャンボでお金を使い、ここまで手が回っていなかった。が、今年は、最初からこっちを狙ってしまった。例年、9000円で、ジャンボを30枚買うのが慣例だが、今年は初夢宝くじを、1万円で、50枚。もちろん、前後賞合わせて1億円なので、リターンが減るわけだが、そこはもともとくじ運の悪いオイラだから、質より量を狙うってことである。
そんなこんなで、新年2日目。大晦日でワクワク感が消えた昨年より、今年は新年9日まで持続するという、何だか意味不明な楽しみ方をしている。
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