Bunkamuraシアターコクーンに『あわれ彼女は娼婦』を見に行った。
もう1週間も前になるけれど、7月27日、東急Bunkamuraのシアターコクーンに、『あわれ彼女は娼婦』を観に行った。
実の兄と妹の恋愛を描いた物語。400年も前の戯曲を、蜷川幸雄さんが演出した。出演は、兄ジョヴァンニに三上博史、妹アナベラに深津絵里。オイラは、深津ちゃんのファンなので、物語の内容はほとんど気にもせず、ただただ深津ちゃん目当てに劇場に足を運んだのだ。
オイラは演劇については専門家ではないし、蜷川幸雄と言われても、エラい人なんだなーくらいにしか分からないので、難しい批評は避けておくけれど、大昔の戯曲は、単調というか、現代の人には飽きてしまうんじゃないかと思ったけれど、おそらく蜷川さんのうまさなんだろう、メリハリがきいていて、最後まで飽きさせなかった。
深津ちゃんは、ちょっとテンション高すぎる気もしたけれど、愛らしくアナベラを演じていた。
三上博史さんは、狂った男を演じて、これだけハマる人もなかなかいないと思った。苦悩しながら歩いている姿や、難しい単語を次々と繰り出す姿、アナベラの心臓抱えて走り回る姿、もう、三上さんしかあり得ない。
兄と妹の恋愛っていうと、「血がつながらない」というお決まりの条件がついてくるものだけれど、この場合、血はつながっているし、妊娠もするし、殺しちゃうし、という、とにかく、やるだけやっちまう物語なので、物語の内容そのものには、何ともケチのつけようがない。ここまでやると、お腹一杯という感じ。400年も前の人は、とてつもないことを考えるなー。
「宗教」とか「戒律」とか「家族」みたいな壁に対して、「近親相姦」という究極の恋愛は、一番インパクトがあるし、究極の枷だったと思う。現代のドラマに近親相姦を入れても、そんなに大したインパクトはないもんね。
それより何より驚いたのは、コクーンシート。2階のバルコニー席で、舞台に対して直角にせり出した場所なので、普通に座ると手すりで舞台が見えないし、舞台の端っこで演技されると声しか聞こえない。うーん。気分は、皇室関係者?思わず、客席に向かって手を振りたくなる(謎)
観るのにコツが必要だけれど、オイラは、迫力ある舞台を上から見下ろすスタイルが、結構気に入ったような…。
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さて、最近、ココログのアクセス解析がバージョンアップした。訪問者のあれもこれも、みーんな解析してしまうのだね。逆に、アクセスする立場からすると、ネットサーフィンって、結構見られているんだなって感じた。
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