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2005年8月 9日 (火)

長崎から60年目の夏

D1000014私が生まれて初めて一人旅をしたのは、中学1年生の夏休みだった。名古屋から新幹線に乗り、新大阪へ。新大阪から寝台特急あかつきのB寝台車に乗り、長崎へと向かった。本当は北海道に行きたかったのだが、たまたま旅立つ日には台風が関東地方を襲っていて、仕方なく南へ進路をとったのだ。なぜ長崎かと言えば、やはりそれは、原爆の被爆地だったからだ。

私の家は、家族が平和運動をやっていたこともないし、学校も特に平和教育を熱心にしていたわけではない。なのに、この夏、長崎へ行き、その翌年には広島を訪れているのだから、私と広島・長崎をつなげるものは運命的だったとも言える。もしかすると、実物を見ないと納得できないという性格は、この頃から顕著になっていて、こうして記者をやっている源流のようなものもここにあった気がする。

もう、15年も前のことになる。暑い長崎駅の改札口を抜けて、私は路面電車に乗り、原爆落下中心地へと向かった。当時、原爆資料館はまだ古かったが、残念ながら、その日は月曜日だったので休館日だった。平和公園を歩いて、平和祈念像を見上げた。幼い私には、像の意味はあまり理解できなかったが、一瞬で7万人を殺した原爆がこの頭の上で炸裂したかと思うと、身震いした。

あれ以来、長崎へは何度も足を運んだ。私のお気に入りの街である。小浜・雲仙の温泉、ハウステンボス、異国情緒漂う街並み・・・。

長崎は、第2次世界大戦に終止符を打った被爆の地である。広島と比べて影が薄い気もするが、今この一瞬の平和は、長崎からつながっていると思う。あれから60年間、核兵器は二度と戦争で炸裂することはなかった。

私たちの「今」は、ここから始まったのだ。

伊藤一長長崎市長の「長崎平和宣言」

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