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2005年7月 9日 (土)

メガネ

D1000129今日、昼間、急遽出演が決まった松岡ヨシミちゃんのライブがあり、四谷天窓.comfortへ行った。入口で松岡ちゃんがいて、話をしていたら、「メガネ変わりましたね」と。そうなのだ。1年ぶりくらいでメガネを買い、度数も調節してみた。私は、右目だけが極端に視力が弱いので、右の度数が強いのだが、メガネ屋さんで相談していたら、「遠くを見る仕事でないなら、少し度数を減らしてもいい」と言われた。私は、日本野鳥の会ではないので、遠くを見なければならない仕事はほとんどないし、むしろ、1日の大半、パソコンとにらめっこしていることが多いので、度数を減らしたほうが目のストレスには良いらしい。

新しいメガネは、青っぽいフレームで、レンズにもほんの少し紺色が入っている。我ながら、すごく美しいラインのメガネなのだ。

私は、小学校、中学校を通じて、視力がものすごく良かった。それが、なぜ、いつの間にか、視力が落ちたのか、分からない。ただ、高校に入って、初めて、読書をするようになって、通学中は小説にかじりついていた。健康診断で目が悪いことが明らかになり、正直、ビックリした。眼科に行き、生まれて初めてメガネを買った。たかだがメガネだが、生まれ変わったような気分だった。

小中学校、ずっと、私は、いじめられっ子だったし、窓際族というか、クラスでは目立たない存在だった。それが、メガネをかけた途端、変化した。集団のリーダー的な存在になったり、他人から相談されるようになったのだ。私自身は、どこまでも、私でしかなかった。なのに、この時期から、人付き合いの苦手さや不器用さを忘れるようになった。

考えてみれば、中学校時代、国語は大の苦手で、通信簿で2か3しかもらったことがなかった。漢字はいつまでたっても覚えられなかったし、文章を書くのは苦手だった。高校に入って、急に私は、小説を読むようになり、小説を書いたり、ものを書くことに快感を感じるようになってきた。そのきっかけが、どんなに考えても思い出せない。

こんなに簡単に人生が切り開かれてしまうものなのだろうか。案外、そんなものなのかもしれない。人は、努力だ根性だ、人生観だ社会勉強だのと、大袈裟に考えすぎる。もしかすると、メガネをかけた、外した、コンタクトに変えてみた、髭をはやしてみた、剃ってみた、そんな直接人生とは関係のないような、他愛のない出来事が、長い目で見れば、人生の大転換だったりするのかもしれない。

メガネをかけて、急に自我が成長してしまった、あの時期・・・。

人生のターニングポイントは、道端にひっそりと落ちている。もしかすると、すでに拾っているのかもしれない。そのくらいの気持ちで、静かに流れに身を任せることも、時には必要なのかもしれない。

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