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2005年7月 6日 (水)

その道は遙か遠く彼方に

D1000123とにかく、道は険しかった。

午後、府中の某所で仕事を終えると、会社に戻る前に新宿にある東京電力の窓口で電話料金を払っていこうと、京王電車に乗った。府中駅では、ホームに新宿行きの各駅停車が止まっていた。少し待って、特急の新宿行きに乗れば、新宿まで一番早いのだが、暑いホームで立っているのも辛くて、各駅停車に飛び乗った。どちらにせよ、調布で後から来る特急に乗り換えることができる。

各駅停車は、席もガラガラでクーラーもよく効いていたので、私は、これ以上なく心地よくまったりとそらめいて、お気に入りのピアノ弾き語りのアーティストの音楽ばかり集めたMDを聴きながら、ボケーッとしたり、ケータイをいぢったりしていた。

あまりにも気持ちよかった。ふにゃーあ・・・としていた。

ハッと気づくと、各駅停車は、調布駅を出ていた。

なあんてこった!!!

私は、仕方なくつつじヶ丘までそのまま各駅停車に乗った。つつじヶ丘駅で、新宿行きの特急が通過した。その後ろから急行の本八幡行きが来たので、今度はそれに飛び乗った。東京電力には、「新宿3丁目」で降りればいい。これがまずかった。

電車は快調に新宿へ向けて走った。笹塚から京王線から外れ、地下へと潜る。耳元では、癒し系なピアノ弾き語りの歌姫の優しい歌声。少しウトウトしていた。新宿に着いて、さあ、次の駅だと思って、とんでもないことに気づいた。これは、急行だ。新宿3丁目には止まらない。

なあんてこった!!!

実にグッドタイミングで、耳元から松岡ヨシミちゃんの「サガシモノ」が流れ始めた。せつなく、もの悲しいメロディーがやけに身にしみた。

“見失いそうになる~♪”

電車は、次々と駅を通過し、市ヶ谷まで来てしまった。仕方なく市ヶ谷で降りて、反対側のホームに向かい、折り返して新宿3丁目にたどり着いた。

電気料金を払うくらいのことで、何と私は人生を寄り道して迷子になってしまうのだろうか。普通の人が何気なく前に歩いて、目的地に向かうのだって、私にとっては大旅行だったりする。世界は、広い。私の歩く地平は、どんな地図でも収まりきらない。どこまでもはみだしていて、気まぐれで、東西南北がうつろでそらめいている。

明日は、朝一番で吉祥寺に向かう。場所は完璧に把握している。問題は、私だ。私自身なのだ。

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