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2005年7月 7日 (木)

七夕

D1000125人は、結局、天まで昇らないと、願いを叶えたり、トラウマを癒すことができないのかもしれない。今日、7月7日、人は、どれだけたくさんの願いや夢を、織り姫と彦星に託したのだろう。天気はあまり良くなかったが、織り姫と彦星は、1年に1度の遠距離恋愛を成就できたのだろうか。こんなにも、日本中から願いを託されているというのに、肝心の主役たちが破局していては、あまりにも悲劇だ。天の川は、平穏無事だったのだろうか。

“いつも損ばかりしていたけど、空はすごくきれいだった”・・・これは、usuのファーストマキシシングル『sorameku』のジャケットにある一節。空に、何かの希望を託すのは、人間の不思議な習性だ。空が青ければ、とても気持ちよく、雲が広がれば、憂鬱になる。元気が出ない朝は、青空を見上げていると、心が透きとおる。

竹内結子が主演した映画『天国の本屋・恋火』では、人は天国に昇ったあとも、生きていたときと同じトラウマを抱えて、それを克服しようともがいていた。地上と天国ときっかり100年間生きると、ようやく過去の記憶から解放されて、新たな人生が始まる。過去の傷を癒す場所は、やはり天国なのだろうか。

人がこうして青空に夢を描き、絶望を癒すことができるのは、空を飛ぶ翼を持っていないからだと思う。空を飛ぶ鳥には、青空を見上げる必然性はないからだ。手を伸ばしても届かないところに、自分の夢や思いを受け止めるキャンバスがある。青空は、いつも私たちを静かに見下ろしている。時には、絶望を受け止め、時には、希望を受け止め、時には、短冊の願い事を叶え、1年に1度、壮大な宇宙で繰り広げられる遠距離恋愛の舞台を演出する。地上をはいつくばりながら生きている私たちからすると、空は、ものすごく尊敬できる、偉大な存在ではないか。

私たちは、空を見上げ、空を感じ、空に問いかける。

それは、私たちにはコントロールできない、「力」でもある。

7月7日七夕の日。今夜も空は、静かに私たちを見下ろし、見守っている。

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