« スピッツとイズミカワソラ | トップページ | 夏休み »

2005年7月14日 (木)

空があるから

D1000143息苦しいときややるせないとき、人はなぜ、空を見上げるのだろう。

地上は、さんさんと太陽が照り輝いても、心の闇が行く手を阻んで前に進めない。悔しくて、どうにも哀しくて、止まらない涙が視界を遮って、それでも、人は次の1歩を踏み出したくて、立ち止まったその場所から、空を見上げる。深呼吸して、青空の彼方に目をやる。

でも、都会の空は、ビルに挟まれて狭く苦しくて、出口のない突風が吹き抜けるばかりで、手を伸ばしても届かない。誰が私たちから空を奪ったのか。その空の向こうには、もちろん月の裏側も見えるはずもなく、スモッグに覆われて、下手をするとビルの先端さえも曇っている。あがいても、あがいても、空は遠ざかるばかり。何度も何度も、空に向けて、ぐーっと手を伸ばす。

それでも、人は、空を見上げ、何かを求めて手をかざす。

潰されそうになったら、空を見上げる。

人は、その空に、大切な人の顔を描く。人は、その空に、大切な人の名前を思い浮かべる。人は、その空に、大切な言葉を並べる。人は、その空に、大切な夢のかけらを置く。人は、その空に、自分の姿を映す。過去も未来も現在も。

前を向いたら、現実にしがみついて、前に進む。何度つまずいても、何度こけても、何度傷ついても、何度泣いても、何度壊れても。

さあ、今日も、進もう。その日を生きよう。空は、今日も、君を静かに見下ろしている。

|

« スピッツとイズミカワソラ | トップページ | 夏休み »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/109926/4970323

この記事へのトラックバック一覧です: 空があるから:

« スピッツとイズミカワソラ | トップページ | 夏休み »