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2005年6月22日 (水)

9月の雨

風がほんの少し秋の香りを帯びてくる頃、9月に降る雨は、どちらかというとなま暖かくて、残暑は厳しいものだから、シャワーのように浴びていても構わないと思える。梅雨や10月のように、シトシトと静かに降り続ける雨と違って、この時期の雨は、台風や熱帯低気圧がはるか南方から連れてくるものだから、どことなく過激で、強風で激しく打ち付けたり、突然どしゃぶりのように降り出すイメージがある。

子どもの頃、この時期の雨は大好きだった。学校帰りに激しい雨に見舞われると、傘が壊れたふりをして、わざと傘をささないで家までびしょぬれで帰り、親に怒られた覚えがある。でも、冷たい雨ではないから、風邪を引いたりすることはなく、一種の自然のシャワーのようなものだった。雨の中をちゃぷちゃぷと歩くと、何故か世界の主人公のような気持ちになって、びしょぬれの自分に陶酔した。

不意に降り出す夕立は、触るとやけどしそうなほど熱いアスファルトを一気に冷却する。ざあーっと降った雨がやむと、地面からムンムンと水蒸気が上がり、カラッと晴れ上がった青空に昇っていく。ゆらゆらと揺れる世界が、幻想的で、下の方から吹き上げる湿気が、乾いた身体の隅々まで染み渡っていく。

9月の雨は、過激で、優しい。

ところで、今は、6月。なぜ、「9月の雨」なのか、それは、今夜、ウエタマミコさんのライブで自由が丘にあるマルディグラというライブハウスにお邪魔して、ウエタマミコさんが、「9月の雨」という歌を唄っていたからだ。それで、急にこんなことを考えていたわけだ。いつの間にか、深夜1時41分。ウエタさんのライブは、これで6回目くらいになる。その出会いと軌跡については、また次の機会に。

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コメント

ん~もりちさんのほうが素敵な詩を書きそうだわ~
イメージが膨らむ。

「9月の雨」大切に歌ってゆきます。

投稿: マミコ | 2005年6月23日 (木) 23時54分

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